昨日の陸上100メートル男子決勝。
実質、東京オリンピックの100メートル出場の最終選考でしたね。
選手たちの背中からは炎のような燃えるものがメラメラと湧き出るのが、見ている方からも熱く熱く感じました。
日本人の立場からの視線になりますが、オリンピック世界戦の決勝100メートルに近い緊張感を感じたのではないでしょうか。
そして選手たちがスタート地点へ向かいます。
各選手がスタートラインを目の前にしてスタートの構えと腰を据えます。
スタートを告げるその時が刻々と近づいていきます。
スターターが専用の銃を空へ向けます。
スターターの指に力が加わります。
加わった瞬間、銃の引き金が引かれ、バーンという乾いた音があたり一面へと響くわたります。
スタートラインについた選手たちは無の状態からその音とともに一気に体中の血が沸騰した瞬間のごとく、激しく体中の各部位が0から100へと動き出します。
一歩、一歩、また一歩と足は前へ向かいます。
視線はゴールに待ち構えているゴールテープです。
体中の神経がそのゴールに向かって走り出します。
目に見える光景としてゴールがどんどんと近づいてきます。
見ている視線のゴールがどんどんと大きくなってきます。
あと少し、もう少し。
その瞬間が近づくにつれ、精神的にそして体力的にも、どんどんと興奮度が急上昇していきます。
そしてゴール。
まずは記録よりも「走った」。
そんな満足感が選手たちの体中に行き渡るのではないでしょうか。
100メートルの走破タイムは10秒15。
見ている側としては、この濃密な時間を体験させていただきましたが、時間が止まるとはこのことで、体感的には10分ぐらいの時間が経過した印象でした。
瞬間瞬間を全力で加速する選手たち、時間は10秒前後でしたが、レースが終わって約24時間。まだまだ余韻がさめません。
次の舞台が用意された選手の方々はこの物語を続けることが出来るということになりますね。
その物語は、見ている方も舞台に立てなかった人も、暖かく見守りさせていただきます。
その時まで、今は充電していただき、その時、その瞬間へと新たなゴールラインのテープを切るその時を楽しみにしています。
あらためて、とても充実した時間を日本人として過ごせたことに感謝です。


ISHIZAKIコミュニティ研究所
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